化学プラントのオペレーターに転職しようと思ってる人や化学プラントの求人を見てる人にとってどこの求人が良いのか、はたまた受かりやすいのか気になりますよね。
結論から言うとズバリ大手メーカーの化学プラントのオペレーターがかなりおすすめです。
なぜかというと高卒でも応募できるし、入社後はたくさん資格も取れて高い給料が狙えるからです。
私は約13年間、大手メーカーの化学プラントでオペレーターとして働き監督職も務めてきました。
その経験を元にこの記事では、化学プラントのオペレーターに転職するなら大手メーカーをおすすめする理由3選とデメリットもあわせて紹介します。
化学プラントのオペレーターに転職を考えてる人や、化学プラントのオペレーター求人に興味のある人は是非見ていってください。
大手メーカーが良い理由3選
①高卒OKで入社後の教育が充実
化学プラントなので一見化学の知識がいるのかな?と思いがちですが高卒で大丈夫です。
求人サイトの条件を見て頂いても分かりますが、大手であっても高卒可のところが多数あります。
また入社試験においても難しい化学の問題や、複雑な数学の問題は出てきません。
なぜかというと、プラントの操業つまり運転においては難しい化学の知識は必要とせず、むしろ設備の異常に気付ける能力や安全に作業できる能力が求められるからです。
しかもこれらは大手メーカーであれば、より手厚く教育や訓練してくれます。
大手メーカーでは入社後にはしっかりした教育が行われます。
入社して即実践ということは無いです。
しっかり時間をかけて業務を覚えてから実際の業務に就けるということです。
また実務に入っても継続して教育してくれます。
それだけ大手メーカーは、人材の育成に力を入れているということです。
なので業務に必要な知識やスキルは入社後に身に付けられるし高卒でも心配しなくて大丈夫です。
②資格が取れる
会社のお金で多くの資格が取れます。
特に大手メーカーは資金が豊富なので人材の教育や育成に力を入れています。
中小企業と比較した際にこの差は顕著で、中小であれば業務に必要だから資格を取って下さいといったスタンスが多いですが、大手であれば自己啓発や自身の勉強のために資格を取ることを推奨しますし、希望を出せば受験させてくれたりします。
当然合格には勉強が必要な難しいものもありますが比較的簡単なものもあります。
色んな種類の資格があるので普通のサラリーマンよりも多数の資格を取得することが可能です。
いくつか例をあげると。
- 危険物取扱者
- 高圧ガス保安責任者
- 冷凍機械責任者
- ボイラー技士
- 保全技能士
- 酸欠作業主任者
- 有機溶剤作業主任者
などなど、私も上記に加えて他にも保有しています。
これだけあれば他の職種への道も開かれるので、取るだけ取って辞めてから違う業種に進むのも全然ありです。
逆にこれからの時代はどんどん違うスキルの積み上げが必要とも思います。
なので資格が多くとれる大手メーカーはやはりおすすめできます。
③給料が高い
大手メーカーであれば基本給が高いうえに、交代勤務に入れば給料が跳ね上がります。
更に残業代も付けば同年代の一般的なサラリーマンと比較すると1.5~2倍以上の給料がもらえます。
「え~、夜勤かぁ~」と思われたかと思いますが、ここも大手メーカーのメリットがあります。
夜間の業務は事故リスクが高くなる為、大手メーカーでは監視業務がほとんどになります。
忙しい業務や難易度の高い業務は、オペレーターの人数が多くて管理職も勤務している昼勤帯にきっちりした作業指示書の元に行われ、夜間は監視業務が主となることがほとんどです。
業務効率と安全性の確保が最適化されているということです。
ただし、交代勤務なので土日祝日が必ず休めるということは無いので注意が必要です。
ですが、当然この日はどうしても休みたいなどの希望は相談すれば通ります。
大手メーカーの2つのデメリット
ルールが多い
化学プラントは災害ポテンシャルが高いため事故を防ぐためにルールが多いです。
特に大手メーカーでは災害を起こせば、テレビなどでも大きく報じられ、企業へのダメージがとても大きい事もあり、細かいところまでルールがあります。
集団行動が得意な人や協調性のある人には適した職場になりますが、自由奔放に仕事がしたい人にとっては息苦しさを感じるかもしれません。
とはいえ、決まったルール内であれば、自ら率先して行動し自分の個性や自分の考えを主張することはビジネスにおいては当然必要とされます。
職場の既存のルールを新しく見直したり、プラント内の業務改善を継続的に行う必要があるので、自ら提案するなど自分をアピールすることでオペレーターとして更なるステップアップが可能になります。
現代においては、どの業種でも自分の考えをアウトプットすることは重要になっています。
事故のリスクはある
年間を通して数回はテレビで化学プラントから火が上がっている事故を見ると思います。
人間が関わる以上何らかのミスなどが原因で事故が起こっているのが現状です。
また火災以外にも、プラント内にはいろんな種類の機械があり、時には挟まれたり転落したりする事故も起こっています。
ただし、事故の件数だけで言うと、やはり大手メーカーの方が少ないと思います。
大手メーカーでは、作業手順書や作業指示書などがきっちり整備されて運用するシステムが整っているので安全性は高くなります。
また化学プラントでは当然いろんな種類の薬品を使用します。
中には人体に有害な薬品も多く、危険と隣り合わせだったりします。
しかし、大手メーカーであれば取り扱い方法も綿密に練られて最適化された上に、更に作業者の保護具や設備の安全装置にもしっかりお金をかけて整備されるので安全をしっかり確保されます。
新品の作業靴であっても、薬品が付着して汚れたら即捨てて新しいものに交換するのが当たり前だったりします。
まとめ
大手メーカーであれば高卒でも勤務可能でたくさん資格も取れて高い給料も狙えます。
また、安全面も高く災害件数も少ないのが利点ですね。
手厚い教育もあるので仕事も覚えやすいと思います。
案外採用ハードルは低いので、気軽に受けてみるのも良いと思います。